新しいカメラを導入しました。

昨年の秋にフィルムカメラのコニカC35(フラッシュマチック)をジャンクコーナーで見つけて以来、それまでまともに手を出してこなかったフィルムカメラや古いデジタル一眼レフ、それにひと昔どころか「ふた昔」くらい前のコンデジ(100万画素とか)なんかを、とにかく使ってみるスタンスでとっかえひっかえしてきました。そんな熱もある程度の期間が経過したと同時に冷ます事ができて、メルカリを駆使してほとんど売却。いま手元に残ってるのは3個くらいになっています。

で、その期間が必要だったか?という疑問がワタシの中に残るわけですが、それはやはり不可欠であったわけで。細かい部分でみるとオリンパスOM-D系の電源レバーが何であんな使いにくい仕様なんだろう?という長年の疑問が解消されたり、あえてめんどくさいカメラで動き回る娘を追っかける経験は、撮影するために必要なカメラの原理や機種ごとの使い方を覚えるきっかけにもなりました。

約半年くらいの間にそれらを経験したので、個人的にはなかなか濃密な時期だったなぁと思います。そんな中で今までボヤ~っとしか見えてなかった、ワタシはどんなカメラを使いたいのか?という方向性が決まったんです。あくまで現段階でのことで、今後変わっていく可能性も大いにありますが、ここで1つの答えを出しました。

それはどんなカメラなのか?そのキーワードは「めんどくさい」です。

フィルムカメラはコニカC35、ニコンF60、F70、Nikon S2、そしてNikomat FTN。そこで気に入ったのがやはりその描写。うまく言い表すことはまだできないんですけど、ひとつだけ言語化できるのは「奥行き感を感じる」です。これはどうも、やはりデジタルではなかなか再現が難しいんじゃないかなぁ?デジカメでもうまく設定すればできるんだろうけど、最初からその描写を再現してくれるカメラが欲しいなぁと思ったんです。

それから古い一眼レフカメラを使う事によって、「あれ、これって古くて使い物にならなさそうなカメラでも普通に戦えるんじゃない?」と気付いてしまったんです。それにシャッターの「バシャっ」音がやはりデジタルのそれとはまったく別物。気に入りました。でもそれ以上にNikon S2の静かな唸りのような「ジャッっ」という音はそれ以上に魅了されましたが、、。

現代のカメラを比べると不自由さが目立つこれらのカメラを使う事によって、意外とめんどくさいカメラでも普通に使えるな、むしろこちらの方が1枚1枚に対して真剣に向き合う事ができるし、その方が自分には合ってるのかも?

そんな事を考え始めた最中、ジャストタイミングで登場したのが極限まで機能がそぎ落とされた(と思ってる)富士フイルムのX-E4。これは今まで使ってきためんどくさいカメラ達が、まさに現代版にチューンアップして送り出されたかのような、まさにワタシが求めていたカメラだったんですよね。

もちろん(初めて)予約して購入した、今でも思い入れのある一台で、まさにフィルムカメラにデジカメセンサーをそのまま移植しただけ、ような使い心地と見た目、そして手触りにシャッターフィール。完璧です。、と思いましたがたった1つだけ!足りなかったのが重さなんです。特にNikon S2とNikomatのカタマリ感が気に入っていたワタシにとって、X-E4は軽すぎたんです。もちろんそれ以外の機能は動画も撮れるしレンズの見た目・質感含めて文句なしですよ。すでにお使いの皆様はじゅうぶんに実感されているものだと思います。

でも、でも。実はあともう1個だけ。やはりフィルムシミュレーションじゃ何かが足りないなあと思ったことも事実なんです。はじめは楽しくてアレコレとスイッチしながら撮影するのが楽しかったんですけど、途中から飽きてしまいました。結局ワタシは何がしたいんだろう?となったんですよね。で、気付いたんです。「あ、ぴったりのカメラがある」という事に。

それがライカ。まだ手元には届いていないのですが、M型のTyp262という少し古いモデル。明日届きます。

導入に際して一番大きい理由が「カメラをとっかえひかえすることに疲れた(むしろ嫌になった)、どうせ次買うならめんどくさいカメラで買い替えたくなくなる1台にしたいと思った」という事でしょうか。詳細はまたの機会にお伝えしようと思います。

それでは年度末を挟んだこの1週間、みなさまお疲れ様でした!

【中古】 (ライカ) Leica 10947 M(TYP262)【中古カメラ デジタル一眼】
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