Nikomatが復活して嬉しかった話

思い返せばワタシが20代前半頃の事。

小さい頃からの趣味である魚釣りの道具をひたすら収集していた時期がありまして。もちろん新品ではなくて中古で、しかも自分が中学生とかそのくらいに発売されてた古いもの。そんな調子だったので、当時の彼女(今の奥様)にはそんなモノ集めて何するの?と言われる始末。

そんなガラクタで何をしていたかというと、古い道具でも魚がちゃんと釣れるんだよ、という事を証明したかったんです。別に誰に向けてとか、そういうのじゃなくて、今思うとたぶん自分に向けてだったんじゃないかな?と。カメラと同じで釣りも道具は上をみればキリがないし、もっと良いのが欲しい病にかかってた自分へのアンチテーゼだったのかもしれません。

ちなみに300円の2メートルくらいの釣り竿に500円のリール、それに釣りキチ三平に出てくるような玉ウキ(上が赤で下が生成り色や黄色のアレ)のセットでクロダイの30cmくらいは余裕で釣りあげることができました(もちろんタモも無しで、最後は手で糸を手繰り寄せて気合でとりこみ!)。

あ、あと実はもう一つ中古を集めていたのには理由があって、それは学生時代にはまるで手が出なかった高級リールやロッドが驚くような価格で転がっていたから。特にBB-Xテクニウム(98年製あたりの)の未使用品・箱付きが8,000円で普通のコーナー(鍵がかかってない所!)に並べられていたのには衝撃を受けまして。もちろん即買い。今も大事に愛用しています。

中学生だった当時は、同じリールが7,8万円くらいで売られていて、とてもじゃないけどお小遣いじゃ買えませんでした。しかたなく廉価版の中でも一番下のランク、BB-X EV(ExtraValue)をお年玉でようやく買えたくらい、そのくらい高嶺の花だった高級機が今となってはこの値段。買わない理由が見つかりませんよね。

何の話?となってきたのでカメラに話を戻します。

タイトルにもあるように、最近ジャンクで買ったNikomat FTNが、実は普通に使えましたよ!っていうこと。このカメラも発売当時(60~70年代?)は新卒の給料の2倍くらいの価格だったらしいんですよね。それが今やランチ2回分で手に入ったんですよ。なんか、そのへんにロマンを感じてしまうのはワタシだけでしょうか?しかもちゃんと使える。もちろん試し撮りもしてきましたので、少しだけ貼り付けておきます。レンズは50㎜F1.4。はじめてガチャガチャもやりました、感動。

撮影は機材じゃない、、とかっこいいセリフを言いたい気持ちはやまやまなんだけど、まだその域に達することはできないなぁ。もっといろんな機種を使ってみたいし。ざっくり今回の記事をまとめると、先に出てきた釣り具の話、そっくりそのままカメラ機材にも当てはまるような気がするんです。。。

ワタシの手元にやってきたNikomatについてはまた別の機会に詳しく記事にしようかなと思います。とにかく、今日はよみがえってくれたワタシのNikomatに感謝だなぁ。

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