決して初心者向けではないカメラ/X-E4はまるでテンカラ釣りのようだ

X-E4のカタログ

カメラのキタムラで富士フィルムのX-E4開発担当インタビューが前編・後編と公開されているのですが、予約してもうすぐ手に届くというのに時間さえあればラジオ感覚でリピート視聴しています。

そろそろ上野さんのセリフを暗記できるんじゃない?というくらい、今までほとんど馴染みのなかった富士フィルムというメーカーがカメラづくりに込める情熱みたいなのを、その一片だけでも理解したいとする焦りからというか、好奇心からというか。そのうまく言葉にできない感情がそうさせているのかなと思います。

この光景、どこかでみたことあるなーと思ったら娘と一緒だった。そう、トーマスステーションに行く前日の3歳児が必死にトーマス図鑑で予習している様にそっくりなんです。血は争えない。

で、その動画内で「X-EシリーズがX-Aに寄せてきたという声があるが違う、むしろ上級者にこそ使ってほしいカメラだ」といったニュアンスの下りがあったんです。とにかく物理ボタンも減ってあれこれめんどくさい仕様になっている?との見方をされているからか、そのような認識が広がっているのかな?、ともあって。

でもメーカー的にはやはりシンプルだからこそ、撮ることに集中してほしいという事なのかもしれませんね。「シャッタースピード・感度・絞り」。この3つさえバランスを取れれば良いわけで、逆にそこに集中できるインターフェイスになっているのかな?と素人ながらに考えてしまいます。

そこで気付いたのがワタシが好きな釣りの事。中でも極限までシンプルなスタイルに昇華している「テンカラ」と呼ばれる釣法があって、使うのは「竿・糸・毛ばり」の3つのみ。リールもガイドもオモリもない仕掛けだけど、ツボにはまれば疑似餌(偽物のエサ)なのに本物のエサよりも魚たちを狂わせる魔力をもつ、そんな釣り方にX-E4は似てるのかな?と。

ある意味、制限だらけの環境で、限られた道具だけで自分の求める結果(または過程)を得ようと工夫せざるを得ない。そんな、不便なんだけど、それこそ初心者用というよりは上級者向けのカメラなのかな?と思ってます。というかワタシにとってはX-E4という制限だらけのカメラを使う事で、初心者の殻を少しで破ることができるんじゃないかな~と期待しているのです。

そういえば動画の中で「全部乗せが欲しいならX-S10、失敗しても自分のせい、それを次につなげる!という人はX-E4」とあったんですけど、釣りに例えるならX-S10はサビキ釣り(コマセ付)、X-E4はテンカラ釣り。すごーく雑なくくりですけどそんなイメージなのかなと。もちろんどっちが良い、悪いではありません。どのような楽しみ方をするのか?の違いだと思います。

レンズもいよいよ悩みが深くなってきました。35㎜版換算21㎜の単焦点、これも捨てがたい、、

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